第1部:「講演」  

 ーーデンマーク人の仕事の選び方・働き方

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講師:千葉 忠夫 氏(ちば ただお) ●バンクミケルセン記念財団 理事長  1967年に福祉国家の実態の勉強を志して渡欧。 1991年に日欧文化交流学院を設立し、 日欧交流の為の様々な活動行う。 2008年「社会福祉における国際協力の推進」の功績により外務大臣表彰

【デンマーク社会福祉国家への道-なぜデンマークは労働環境が整っているのか?】

   (デンマークでは)、色んな職場で「労働組合」をつくります。この労働組合というのは、決してその左翼…日本ではちょっと左翼運動みたいに思いますが、 自分たちの生活を、不当に解雇された場合に、どうしたらいいんだ…っていう路頭に迷うわないようにするために組合を作ります。

  しかし(デンマークは)小さい国ですから、大きな企業っていうのはあまりないです。 そうすると、どんな風にして組合を作ったかと言いますと、企業別の組合、全国にある同じような同業者達で、そこに働いている職員が組合を作っていく・・ですから、お互いを助け合う組合運動が、1900年辺りから、うまくしっかりと根付いています。 そんな風にして、(デンマークの)社会福祉国家への道っていうのは、その農業共同組合あるいは労働組合、そういうのを経て、「国民全ての人の生活を保障していく・・」というように、出来あがっていきました。 

 で、ご存じのように、1930年代には、第1次世界恐慌がありまして、非常に失業率も高くて、国民はすごくひどい思いをしたんですが、の時のデンマーク人の政治家たちの姿勢、これがその「困っているときこそ、国民を、しっかりその困っていることから救うんだ!」という、政治声明を彼らは持っているわけですね。そこで、1930年代には色々な社会福祉法をデンマークで作りました。 

 そして、さらに年代が現代に近づきますと、1940年には、第1次・・じゃないですよね・・第2次世界が起こりましたね。そして、デンマークはドイツに占領されました。一つの国が他の国に占領されるっていうことは非常に苦痛ですね。自由を奪われて、しかも自分の国を他の国の人に操られる・・こんな苦しいことはないですね・・この時も政治家たちは、「この戦争が終わったら、デンマークは絶対住みよい国に、社会福祉国家にするんだ!」そのように、誓っていました。 そして実際、戦争が1945年に終わりました。そして・・、ここからデンマークは社会福祉国家へと、「ゆりかごから墓場までの国」そこにまい進したわけです。 そこで特徴的なのは、・・・ 

                             

                

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