スキル・メンタルアップ:「ウェルビーイングという考え方」

 代表・鈴木孝枝のコラム 「ウェルビーイングという考え方」
 2015/1/27


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最近、「ウェルビーイング」という言葉が人事の世界でもよく聴かれるようになりました。
WHO(世界保健機関)が「健康」を定義する記述の中で 「良好な状態(well‐being)」として用いられたのですが、
そもそも、当初は福祉的要素主体の社会的弱者救済イメージが強でした。
しかし、このところ、会社生活において
「メンタルヘルス」「ハラスメント」などの課題が大幅に増えてきたことが原因となり、
人間的に豊かな生活の実現や、人権を保障するということに対して、
ウェルビーイングという言葉を使うことが多くなってきました。

「働いているけれど、人間的な生活が送れない=長時間労働・多重業務」
「働いているけれど、人権が守られていない=各種ハラスメント・ミスコミュニケーション」

このような課題に対して予防・啓発といった側面から、
問題の発生や深刻化を避けるための意味合いとして捉えられるようになってきたようです。

正直、この日本で自分の生活において、良好な状態を維持するには、
自らの働き方や、それを共に支え合う関係性構築に対して、
かなり鋭い洞察力と実行力をもち、様々な段階で
改善、断捨離を繰り返し行う必要があるのが事実です。
昔ならば、人生のプロセスの中で、これを支援してくれる人と出会える機会がありました。
それが、先輩、上司に当たる人たちです。

しかし、現在は多くの人々が感じている「上司不在」という現実があります。
個々人の生活を考え、不要な情報を切り捨て、人間関係を精査してくれる
フィルターになるような上司、先輩が、残念ながら
続々と戦線を離脱(退職・定年・転職)してしまっているからです。

通常、このような相談にのってくれるのは、中間管理職という立場の人。
そして、この頃は、

「働いているけれど、人間的な生活が送れない=長時間労働・多重業務」
「働いているけれど、人権が守られていない=各種ハラスメント・ミスコミュニケーション」
をまさに現場で上下に挟まれて経験している人たちです。

プレイングマネジャーでなければならず、人事に目がいかない。
上層部はポストが詰まっていて、仕事は何でも下りてくる。
仕事のスタイルが変わっているのに、上司が理解できない。
部下とのミスコミュニケーションが多発したり、労働削減がなかなかできない。
予算、部門資料、報告書と書類が後から後から追ってくる。
当然、このまま走り続ければ、「メンタルヘルス」「ハラスメント」といった課題を
引き起こす要素になるのです。

本当の現場は、ウェルビーイングという言葉すら、遠い国の言葉になりがちかもしれません。

とはいえ。せっかく、耳にしたこの言葉をあなたの生活の中に少し入れてみましょう。
それには、良好な状態を手にするには、どう在りたいかを考えなければなりません。
この「きちんと考えること」こそが、少し取り入れることに繋がります。

ちなみに、考えを熟成するには、一人の時間、対話の時間、学ぶ時間が必要です。
こういう時間の創出が出来ないまま、過ごしてしまうと、あっという間に2-3年経ってしまいます。

今年は、いままでのスピード感に「疑問」をもったり、
仕事の進め方に「行き詰まり感」を持ったりすることが多くなるはず。
そういう時こそ、客観的な目を持つ頼れるパートナーや、相談者がいる人ほど、
良好な状態をいち早く整えることが出来ます。

私は、自分にとって大切なものは「ディスカウント」「FREE」ではなく、
時には、価値あるものにはきちんとお金を払うことで得られるように思います。
大切な情報は買う時代になりました。

今年は、ウェルビーイングを意識して今の事業を眺めてみませんか?
いつでもご相談をお待ちしております。

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