代表・鈴木孝枝のコラム 「やり直しのきく人生が保障されている国」

 2013/5/30

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再チャレンジができる国。それが北欧にあります。

北欧の国デンマークは、福祉や幸せな国、という面でも取り上げられますが

労働施策についても有名な国です。

幾重にも張られたセイフティーネットは、

あらゆる人に新しい挑戦をする環境を整えてくれています。

私自身、25歳の時に会社を辞めてデンマークに短期留学へ行ったのですが、

再就職支援のしくみに驚愕しました。

なんと、失業保険が2年強出るのです(昔は4年!)。

しかも、学校に行きなおそうと思っても教育費はタダ。

こんな背景もあってか、デンマーク人、平均6回の転職を経験しているのです。

だからと言って、「6回も転職して、ジョブホッパーだね!」

という考え方はほとんどありません。

なぜならば、デンマークの正社員解雇は日本に比べて柔軟だからです。

その一方で、職業別労働組合がうまく機能して、大量解雇があっても、

同職種他企業での再雇用を促したり、

国と協力して市場的に供給数が足りていない職種の職業訓練を行い、

需給バランスを整えているのです。

今回、アベノミクスの成長戦略で見送られた、解雇規制緩和。

雇用の流動は、経営者にとっては、経営上でいろいろな利点が生まれます。

雇用者にとっては新しいスキルアップにもなりえます。

そのためにも、

「雇用を生み出す」+「市場に適切な学びの場を提供する」+「生活を保障する」

という3点のバランスを国・民間・労働者の中で取れるような

議論が生まれてくるのも時間の問題かも知れません。

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