代表鈴木孝枝のコラム 「今現場に何が足りていないのか、把握できてますか?」 | 2013/12/26 |
前回、採用と一言で言っても色々と奥が深い部分もあること、
人事コンサルティングと人事戦略コンサルティングの違いなども
ご案内してきました。
採用に踏み切る際、経営者側と現場側では欲しい人材に対して
実際に必要としていることと、見えている印象が大きく異なることがあります。
今日は現場側のお話しです。
現場は常に「諸行無常」状態が続いており、常に変化が訪れています。
そんな中、マネジャークラスは
長期的・マクロ的・多角的・本質的な視点で
物ごとを見て、判断をし、指示しなければなりません。
よって中間マネジメント層の長時間労働が増えてしまうこともしばしばですが、
それには、必ず何かの要因があります。
そのほとんどが「人間関係のミスコミュニケーション」
または「無駄な書類作成」に費やされており、
1カ月の中で「売上」に直結している業務をしているかどうかを調べてみると、
実は30%にも満たなかった・・・という報告が上がったことも。
プレイングマネジャーである人たちが、
得意分野に力を注げないというのは、会社にとっても痛手です。
そのためにも、「今、現場に本当に何が足りていないのか」を
採用者は本質的に知っておく必要があります。
それには、「本当にこの現場を活性化させるのに必要な人はどういう人なのか」 を
客観的に判断する目と頭が必要になります。
実は「人が足りない、人が足りない」と言っている部署をよく見てみると、
改善できるプロセスがあったり、システムを導入すれば落ち着くこともあります。
もちろん、仕事の内容や、上に立つマネジャーの資質によって求められる働き方は様々。
タフさ、バイタリティーが求められたり、正確さ、几帳面さが求められたり。
どこでも重宝されるのは、コミュニケーション力が高い人や、応用力がある人。
その上で、出来るだけマッチングするよう、 しぶとく採用戦略を実施していくのです。
しかし、短い間の面接だけでは見抜けないものも沢山あります。
そういう時こそ、履歴書や、経歴をもとにじっくりと話を聞いていくと
本人らしさの片鱗が見えることが出てきます。
言葉遣い、目の動き、顔の表情だけでは判断しないよう、メラビアンの法則を
忘れずに臨んでください。 (メラビアンの法則とは:こちら➣)
そして、採用者側こそが
「あいつは○○大出身だからいいだろう」などと、肩書きに左右されないことです。
結果、逸材を十人十色で採用出来たとしましょう。
そこで次に大切なのは「適材適所の配属」です。
配属は社長、人事部の主観的一存で配置を決めるのではなく、
まずは、現場の声を聞き、現場の人にもしっかりと適材かどうかを
見定めてもらうことが大切です。
これには現場の担当者の人を見極める経験値も上げておく必要があります。
人事に関して私が経営者に口酸っぱくお伝えするのは、「採用はじっくり。決断はばっさり」
現在、世の中は2015年の新卒採用シーズンに突入しています。
中途採用は来年さらに活発に行われるでしょう。
2014年の新卒が実際に皆さんの現場に配属されるにはあと数カ月。
現場のニーズと、会社の方向性がしっかりと絡み合うように、
受け入れ準備とともに、現場・経営間の相互理解を深めることも必要です。
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