代表・鈴木孝枝のコラム  「諦めると業務改善が上手くいく理由」

 2015/1/10

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仕事の現場でも、新たな環境や、立場の変化などで

今年大きなチャレンジをされた方も多いと思います。

さて、ある程度の立場になると自分でも様々な采配を振るえるようになってきますが、

そこには「責任」も伴ってきます。

若手や女性登用で企業のハードルが高いとされているのが「管理職登用」。

「課長になったから、給料上がっていいね~!」とか。

「部長なんだから、何でも自分で決められるでしょ」とか。

「部下にどんどん任せてしまえばいいんだよ」とか。・・・

いえいえ。

今は、中間管理職になれば、残業代カットで結果、

給与は下がり、責任は増え、様々なハラスメントやメンタルヘルスは複雑化し、

そのプレッシャーは昔の昇格と比較にならないほど、精神的なストレスを与えられると言われています。

今の日本における中間管理職の年齢層は30代半ば~40代。

この年齢に相当する人たちは、ほぼバブル崩壊後に社会人になり、

学びも、仕事内容も、様々な面で自分で頑張らないと形に出来ない時代を過ごしています。

古き良き時代、先輩がしっかり教えてくれたスタイルは既になくなり、

一人で立ち向かわなければならない。

すなわち「昇進」に夢を感じず、数字だけを負わされ、

仕事にやりがいを感じない環境に置かれている人が多くいるのが、

このハードルの高さを更に引き上げているように思います。

経営側と、任命された側での「役職」が担う責任範囲や、仕事の仕方で

それぞれが求める期待値のレベル相違がよく問題としてあがり、

私自身ご相談を良く受けるのですが、、、。

私の主観ですが、この問題、管理職登用の際に、大切なポイントを引き継がないまま、

役職を与え、現場に丸投げするパターンが多いように感じています。

大切なポイント。それは「仕事の仕方を変えるように促す」ことです。

なぜなら、関わる事柄が格段に複雑になり、

一緒になって解決する仲間づくりが今までと同様には出来ないからです。

仕事が10年前より細かくなり、品質をさらに求められるようになり、

出来る人・プロフェッショナルが育っていない状況になり、どんな状況でも連絡がつくようになり、

数字が瞬時に出てしまうことでプロセスをみてもらえなくなり、

その仕事を今やっていない上司が自分の古い経験値だけで文句をいうようになり、

部下がメンタルヘルスになり、事務員が就業中にLINEやネットショッピングで遊んでいたり、、、

こんなことが同時進行で日々起きているわけです。

想像しただけで疲れちゃいますよね。

まじめに一人で頑張って来ていても、いずれ「無理」が来ます。

それがこの中間管理職に上がるタイミングにちょうど重なるのです。

そこで、この解決の方法として、私がアドバイスしているのが、「諦めること」なのです。

「諦める」というと、一瞬聞こえが悪いかもしれませんが、

私の言う、諦めるという意味は、自分の器の大きさを明らかにすることです。

それは、自分で出来ること、やれること、を明確にし、出来ないこと、やれないこと、を諦めて

人に託す、人に任せるチャレンジをはじめることを指しています。 

心配だから、全部の仕事の進捗を自分でチェックする。

上が気に入るまで徹夜して資料作成をし続ける。

部下のメンタルヘルスを気にして、奔走する。

管理職になれば、当たり前でしょ、と言われている業務をもう一度見直してください。

当たり前は、時に業務改善をする上で大きな大きな壁になります。

私は、業務改善や、しくみづくりのお仕事を頂く際、企業の中期計画を見据えて、

大きな手術をすべきか、自然治癒にするかを見極めることにしています。 

「もうお手上げ!誰か、助けてほしい!」と思ったら、是非一度、ご相談くださいね。

諦めるポイントを、一緒に探すお手伝いをさせて頂きたいと思います。

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