「コミュニケーションロスが経営危機につながる理由」  2014/6/7

Fotolia_25000129_L - コピー.jpg

働きたいけど雇用先がない・・・

そんな時代がすぐ目の前にやってきているかもしれません。

「2014年度新入社員 春の意識調査」(出所:(財)日本生産性本部)によると、

「今の会社に一生勤めたい」という回答が54.2%、最高水準を記録した

2012年度に比べ5.9ポイント減少していますが、2014年度も高水準となりました。

20歳で就職し、60歳まで勤めるとすれば勤続年数は約40年。

一方、雇用側である企業の平均寿命は約23.6年(出典:東京商工リサーチ)

と年々短くなっており、「ここの会社に一生を捧げよう!」と思っても、

人生のある局面では会社の方がなくなる可能性があります。

企業も生き残りをかけて、市場の変化に対応するために人財ニーズも多様化しました。

外国人採用、海外オフショアなど労働市場は国境を越え、女性の登用もクローズアップしています。

時代はそんな多様性を支援するため様々な職種やツールが登場しています。

LINEなどは新しいコミュニケーション手法の典型ですよね。

24時間IT化に伴って進んだデジタル上の人間関係の変化に、

現場では「コミュニケーションロス」という厄介な課題も表面化。

新しいコミュニケーション技術の発達により、

その世界での新しいリテラシーが求められ、

ついていけない人、コミュニティに入れない人は、情報量や繋がりに格差が生まれています。

さて、多くの会社で、この課題を改善するための人財教育がなぜか

昔の手法のままになっているのにお気づきでしょうか? 

社員の向上心育成や課題意識、適切なスキルアップの必要性はよく机上に出ますが、

新しいコミュニケーション手法が生み出す弊害対策や、

デジタルコミュニケーションに慣れた人と慣れていない人のスキマを埋める対話力、

想像力の育成については中々触れられません。

しかし、このような変化を放置し続けると、

まるでシロアリのように見えないところから、ヒトのトラブルで経営危機に直結することもあります。

これから個人も企業も生き残りをかけて成長するためにも、

会社全体の生産性向上や、個々の従業員のスキルアップを考える場合、

大きく分けて以下5つのポイントで現状分析をする必要があると思っています。

 ①いま必要なのは意識改革か、技術のスキルアップか

 ②個人を伸ばすか、チームを伸ばすか

 ③人材が伸びない阻害要因は何か

 ④現場と人事と経営のコミュニケーションはとれているか

 ⑤研修プログラムは会社の未来に向けた戦略に合っているか

次回以降、1つずつ順を追って新しい人財育成のポイントをお伝えします。 

最新のメルマガでコラムを読みたい方はこちらからご登録ください↓

https://mm.jcity.com/MM_PublicSubscribe.cfm?UserID=fino&MagazineID=1&MoreItem=1