代表・鈴木孝枝のコラム 「自分の引き出しを整理しよう」 |
2014/3/20 |
今回は、経営者だけでなく、どんな立場の方でも関係があるお話しです。
3月後半。業務に追われつつも、新しい季節を迎える貴重な2週間。
このタイミングで是非やっていただきたいのが「引き出しの整理」です。
ここでの引き出しとは、引き出し=ご自身のスキルやノウハウ、を指しています。
マネジメントとは、○○である。人財育成とは、●●である。
本を読んだり、自己啓発セミナーでスキルを習ったりと、
個人的に努力をされて、自分の引き出しの中を一杯にしてきた方も多いと思います。
その引き出しを整理しましょう。
自分らしく働くためには、年齢別にはなりますが、
まずは常に空きスペースをつくることが大切です。空きスペース。
デンマークの友人から聞いた例え話しをご紹介しますね。
「あれも知りたい」「これもやりたい」「このやり方でやりたい」
「この情報が欲しい」「この製品が欲しい」「この地位が欲しい」
「このスキルが欲しい」・・・・
自分の湯飲みは誰しも持っていますが、その大きさを考えずに
「あれもこれも」とお茶をどんどん注いでいくと、もちろん溢れてしまいます。
大切なのは、新しいお茶を入れる準備を常にしておくことだそうです。
準備とは、例えば、入れたお茶を飲み干して自分の糧にすること、
お茶を入れる前に、そこに残っている古いお茶を捨てること。
傍目から見て、あれもこれも欲しい、というだけの人を見ると
「飲むお茶が一杯になっているのに」と思われるそうです。
自分のノウハウを、きちんと糧にしているか。
古いノウハウを何時までも後生大事に持っていないか。
特に、ノウハウを捨てる・手放すのは殆どの人が嫌悪感を持ったり躊躇します。
これは「まだ使える」「他人にタダで教えるのはもったいない」
という感情があるからです。
でも、どうでしょう。
次世代育成という視点で手放してみては?
私の中では次世代=自分の子供の世代ではありません。
自分のすぐ下~10年程度の差がある世代を指しています。
この世代が自分の次に世の中を動かすのですから、
あなたの引き出しの中身は早めに渡して上げてください。
なくなった引き出しには、新しいものを入れていけばいいのです。
その世代が、20年下を啓発してくれます。
何事も「順番」が大切だと思うのです。過去のやり方に固執してばかりでは、
そこにクリエイティビティやイノベーションと呼ばれるものはなかなか発生しません。
自分の引き出しに空きスペースが出来ると不思議なことに、
そこを何かで埋めようとします。まさに、心の中のゲシュタルト。
是非、この2週間で引き出しを整理してみてくださいね。
最新のメルマガでコラムを読みたい方はこちらからご登録ください↓
https://mm.jcity.com/MM_PublicSubscribe.cfm?UserID=fino&MagazineID=1&MoreItem=1
関連記事
→その他の記事はコチラから