こんにちは、鈴木孝枝です。
私は、人事戦略のプロフェッショナルであると同時に、
起業して丸8年を迎える、起業家でもあります。
独立したのは2007年。
企業の中で人事プロジェクトを委託して頂く、
個人事業主として人事コンサルティングの
業務委託請負を仕事としていました。
順調に業務をこなしていた数年でしたが、
2008年のリーマンショック以降、
変動費である業務委託費のコスト削減や、
クライアント先の内部体制の充実から、
徐々に業務内容が減っていきました。
キャリア形成を考えた時、
会社員にもどるか、
このままスモールビジネスの経営者としてもがくか、
自問自答を繰り返した数カ月。
そして、悩んだ時期を経て、
選択したのが、「マインドマップ」でした。
忘れもしない、2007年7月7日にマインドマップに出会い、
そこから約2年、インストラクターとしてデビューできるよう、
様々な研鑽を積みました。
この決断をきっかけに、事業の柱を「企業研修」に変更し、
マインドマップをはじめとした、
研修事業を立ち上げ、上手くスライドすることが出来ました。
上り調子の2008年~2010年。
マインドマップの書籍も出し、
全国を飛び回り、忙しい中でもコラボや新しい出会いで生まれた
事業やイベントを次々に立ちあげていきました。
しかし、自分の中で、
「これだけをやってこの先何年も生きていく自分が見えない」と
気づき、その声を無視できなくなったのです。
このころの様々な苦い出会いは自分の悩みが引き寄せていたのかと思います。
山のように積み重なった仕事の量を一瞬でさばけるほど、
燃費の良くない私は、若年性更年期障害になり、
瞬く間に10キロ近く太っていったのです。
そして、最大の分岐点が訪れたのが2012年でした。
この年、少し前から始めていた「事業プロデュースコンサルティング」が
次々と開花していき始めました。
この↑にある、ユーザーボイスにもご紹介していますが、
会員制事業、インストラクター養成事業、協会事業と、
経営者・起業家が「やりたい!」と思ったことをしくみにすることが
出来るようになっていたのです。
この時、私自身もまだ実績を積む段階。
歯を食いしばって、事業継続に向けて日々を過ごしていました。
なぜなら、株式会社化をしたのも同じ2012年だったからです。
ふと振り返ると、年齢は37歳となり、
女性として母になれるチャンスはもう残りが少ないことに気づきました。
色々調べてみれば、不妊治療に入ることは余儀なくされていました。
仕事一筋で走ってきた、約20年。
私に訪れたのは2013年の大決断でした。
それまで行っていた共同事業プロジェクトを手放し、
経営者の「やりたいことのしくみをつくる」支援のみを
コンサルティングすることのみに切り替えたのです。
私自身、600万を超える大きな投資をしていたため、
それが全て借金として残る。
それでも事業を手放す覚悟。
これは思っていたより、強烈で、事業と共に人も手放すことになったため、
自分の会社を維持していくのに、どうやって生きていけばいいんだ!と
胃に穴が開くかと思いました・・・・が開きませんでした(笑)
会社員と違い、損失は全て自分の生活に降りかかってきます。
共働きの旦那さんには、一緒に創り上げてきたものを
自分のふがいなさで、迷惑を掛けてしまい、
本当に申し訳なく、悔しくて泣いてばかりいました。
正直、いまでも、自分の力の無さに笑ってしまいますが、
それでも、この決断は正しかったと思っています。
不定期に訪れる不妊治療。
精神的な余裕が無ければ、ゆっくりと命は育めない。
有難いことに、その年の9月に妊娠。
そして、この私の人生の選択において、
妊娠しても、出産してもお客様は離れませんでした。
むしろ、応援して下さったのです。
創業時に大変お世話になったパートナー企業からは、
臨月にはいっても、大きなプロジェクトを任せてくださり、
業務委託にもかかわらず、何かあった時のシミュレーションまで
考えてくださっていたのです。
事業が佳境に入っているクライアントも、
「何とかしのぐ!早く戻ってきてくれ!」と笑いながら
仰ってくださいました。
人がどうにもならない時、支援の手を差し伸べてくれた人のことは
一生忘れない、石に刻みつけよう、とその時決心しました。
不妊治療を終え、授かった命が、2014年6月に誕生しました。
5月31日の18時まで仕事をし、当日22時に破水。
働くかあちゃんを選んで来てくれました。
仕事の復帰は、表向き8月にしていましたが、
実は半月後でした。
多くの人に産後の無理は後で響く、と言われていましたが、
まさに、響いている今日現在。
それでも、自分が究極の決断の時に残した、仕事だけは、
必ず継続すると心に決めたのは、今も、力になっています。
私は、器用貧乏、だと思います。
そして、まじめにやり抜くので、不器用だとも思います。
一度きりの人生、やりたいことをやれるように環境を
整えていくのは、自分だけです。
そして、それを思い切り応援してくれる信頼できる
仲間がいることが大切です。
やりたいことをやりたい!
良いじゃないですか。
誰も、あなたの人生を「保障」してくれません。
こうしたほうがいい、
ああしたほうがいい、
さまざまなアドバイスや意見を言ってくれる親友や先輩も、
あなたの人生を丸抱えで保障はしてくれないのです。
ならば、自分のやりたいことを、きちんとしくみ化し、
形にし、世の中に認知して頂いて、
新しい価値を提供していきましょう。
私ならば、そのお手伝いが出来ます。
やるのは、あなたです。
もし、「やりたい!」という覚悟が決まったのであれば、
何時でもご連絡くださいね。
その「一歩踏み出す行動」が必ず、未来を変えますから。