某一部上場企業様の人事担当者から、数年ぶりに一本のお電話をいただきました。
「孝枝さん、ご無沙汰しております。
すみません、急な話なのですが、会社全体で、業務改善に取り組むことになり、
早急に提案書を出さないといけないんです。
お知恵をお貸し頂けませんか?」
かなり切羽詰まった感じだったので、
少しご状況を聴いてみると、新事業に乗り出すに当たり、
不採算部門をカットすることになったそうです。
そのため、まずは、各部署の業務内容をチェックするように
人事・総務部にツルの一声がおりたとのこと。
この手のツルの一声は、
「まず各部署提案書を提出しよう!」
「業務改善の取り組みを、横断プロジェクトにしよう!」
「担当は管理だ!」
というパターンが多いのが現実。
そこで、お客様に3つの提案を持ってお伺いすることにしました。
1.提案書のひな形になりうる、設計図のご提案
2.横断プロジェクトにするために業務改善の前の作業改善から
いますぐやれること、1年かけてやれること、中期でやれることのご提案
3.担当者を横断プロジェクトに沿って、各部からランダムに登用するようご提案
まずは、お話しを伺うこと約1時間半。
業務改善とお題目はあっても、結局のところ、
「時短」「作業の効率化」「売り上げ拡大」に集約されました。
そこで、ご提案したのは、作業改善。
1.全社横断のメール送付のルール作り
2.自己満足型の不要な根回しの根絶
3.会議資料の撤廃
上記は、ツルの一声があれば、一気に出来るものばかり。
そして、過去にも他社事例として、作業の効率化の結果がでている
お墨付きのノウハウを放出。
これらの提案のもとになっているのは「合理性」を常に
考えて、柔軟に物事の解決に当たる
北欧の知恵が役に立ちます。
「なるほど、こういうことからやっているんですね・・・。
業務と作業とごっちゃにしてましたが、
まずはシンプルにすることが必要かもしれませんね」
コレをどう提案し、「よしやろう!」と言ってもらえるかどうかは
ご担当者の腕に掛かっているので、
「一緒にできるといいですね!」とエールを送りました。
業務改善に取り組むと言っても、
大きなことに大上段に構えて取り組む改善は、
カッコいいように見えて、
時間がかかります。
自分ごととしてかかわれる半径3m以内の改善を
コツコツやり続ける方が、風土も良くなり、結果も見えやすく、
時間も短くすみます。
急がば回れ、が業務改善には基本的に必要な
視点だと思っています。
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