人事の仕事をしていると、
その仕事のほとんどが、
読んで字のごとく、人のことです。
人に関することはデジタルで処理できることと
アナログで真摯に向き合うこと、
両方が共存します。
ある出版社の編集者の方とお話ししていた
時のこと。
この日は、私の人事戦略コンサルティングのエッセンスを
書籍にしたいと、ヒアリングにいらっしゃいました。
色々と話をしていたら、ふと
「鈴木さん、よく相手の立場に立って考えなさい、
とか、相手の気持ちを尊重しなさい、とか
言いますよね。僕真面目なんで、そうか!そうしなきゃ!
と自分を押し殺してでも相手を立てる時があるんですが、
相手の気持ちを尊重するって自分をなくすことですか?」
確かに相手の立場に立って、というのは
よく聞く言葉ですね。
これは、一見いいことなのですが、
ややもすると、
他人の意見に振り回されたり、
他人に迎合したり
他人のいいように、自分は後回し、
という考えや行動が出てきてしまいます。
その理由は
「自分を客観視して、決断するクセを
つけていないから」
このクセをつけると、
相手:自分 という1:1の
関係から、
相手:自分 を見るべつの人の視点
を得ることができます。
よく他人のことはよく分かると言いますが、
まさにこれが、
自分を他人の目で眺める練習です。
「相手のことを思うのは大切なこと。
きっと⚪️⚪️なんだろうな。と推測した後、
ここからがkeyですよ。
自己犠牲、自己満足な行為は自分を苦しめます。
相手が本当にそう思っているかどうかを
確認する技術を持ってください。
下手すればミスコミュニケーションになりますよ」
「確かに、自己犠牲の上に成り立つのかと思いましたが、
そもそも、相手の気持ちを考えても、
相手が本当にそうかなんて、確認したことすら
ありませんでした!相手に確認することも、大切ですね。」
大体のミスコミュニケーションは「会話不足」または
「伝わっているだろう」「わかってくれるだろう」という
思い込みから発生します。
人事のアナログなコミュニケーションは
圧倒的な会話力、対話力が必要です。
これは、ひいては人育て・しくみ作りの根幹になって
いるものなんです
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